• 2024.11.25
  • 久しぶりにアルゼンチンへ
10年前から主人とロードトリップを始め、ブラジル国内や、南米のアルゼンチン、チリ、ペルー、ボリビアの各地に行ってきました。パンデミックが始まってからは旅行の企画を立てられませんでしたが、去年は国内のパンタナールに行き、今年はアルゼンチンへの旅行ができました。
アルゼンチンのアンデス山脈側はとても美しい景色があり、魅力的です。

今回はイグアスの滝で知られているFoz do Iguaçu市からアルゼンチンへ入国して、アルゼンチンの北東部のチャコ地域を横断して、Salta州のSalta 市に行き、それから南へ向かい、Catamarca州にあるCafayate , El Penon, Fiambala, San Fernando del Valle de Catamarcaを通り、Santiago del Estero 州、Corrientes 州を通ってサンパウロに戻って来るルートでした。18日間で、合計7000km走りました。

サンパウロ市を出発して2500km走ってやっと到着したのが、Salta 市です。アルゼンチンに入国してすぐにブラジルと違う習慣があるのに気がつくのが午後1時から5時までの時間帯です。シエスタと言ってお昼寝の時間帯です。この時間中はほぼ街全体の店が閉まり、街中が静まります。シエスタが終わる午後5時から再びお店が開き始め、街は賑わっていきます。ブエノスアイレスのような都会ではこの様な習慣が無くなってきているそうです。
そしてもう一つ独特なのが、夕食時間が遅い事です。レストランが開くのが20時です。夕食は普通21時から22時の間にするそうです。観光している時は早朝に観光地に向かうことが多いので、前の晩は早く夕食を済ませて休みたいのですが、アルゼンチンでは、夕食は20時以降です。ブラジルでも夕食を20時頃にする人が多いですが、レストランは18時から開きます。
今回の旅行ではどの町もこの様な習慣でしたので、慣れるのにちょっと苦労しました。


Salta 市は以前も観光していましたが、今回初めていったのが、MAAM (Museum of High Altitude Archaeology)Salta です。サルタ高地考古学博物館です。街の中心の広場に位置するこの博物館には標高6700m程のアンデス山脈の山頂で1990年に発見されたインカ帝国時代の2人の少女と1人の少年のいけにえミイラとその副葬品などが展示されています。発掘が非常に大変だった事をビデオでも見せています。実際は1体しか見れず、交互展示だそうです。私が行った時は少年のミイラでした。ミイラと言ってもしゃがんでいる姿勢で、肌や髪がほぼそのままの状態で保たれていますので、500年以上経っているとは思えませんでした。想像していたミイラとは違っていて、とてもリアルな感じがしました。館内では写真を撮ることができませんが、少年の様子が目に焼き付いています。



サルタ市には多くのレストランが並びます。夜遅くまで街がにぎわい、治安は良いので安心です。
Asado(アサード)と言って焼かれたと言う意味で最も有名なのがアルゼンチンの牛肉です。塩だけで味付けされていて、とてもジューシーで歯ごたえがあり、おいしく焼かれています。ボリュームもたっぷりです。


Empanada(エンパナーダ)もとても人気です。牛肉のミンチ、鶏肉や野菜などを具として、半月型のパイ生地に包み、オーブンで焼くのが定番です。レストランによって具材が違ったり、パイ地の厚みなども違ったりのするので、楽しめます。ちょっとおなかが空いた時に食べるのが良いですね。



デザートにはQuesillo dulce de cayotaと言って、薄いチーズの上にアプリコットのような果物のジャムがのっていて、刻まれたクルミがトッピングされています。チーズの塩味と甘いジャム、大人の味がするクルミで、噛むほどにちょっと不思議なデザートです。


次回はアンデス山脈に近づいていきますので、色んな場所を紹介していきたいと思います。続きをどうぞお楽しみに。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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