• 2022.09.30
  • オーストラリアも値上げラッシュ!?
ちょっと前になりますが、今年の5月に日本へ一時帰国をしておりました。
原油高や戦争、円安などの影響で食品、衣料、電化製品等の相次ぐ値上げが続いており、毎日テレビをつけると商品の値上げのニュースが報道され、「どこの企業の○○の商品がいくらからいくらに、○月〇日から値上げします」と事細かにニュースで告知しているところがさすが日本だなと思いました。
この値上げラッシュは日本だけでなく、オーストラリアでも起こっています。
今年の1月~3月の3か月で2.1%の物価上昇、年間のインフレ率は過去20年以上で最高数値に達したとのことです。ただオーストラリアではお国柄なのか、物価の上昇の話題はテレビでも報道されますが、日本のように事細かに商品毎に値上げの告知はしておりません。なので、突然値上がっていることも普通ですし、それに対して文句を言う人もあまりおりません。まあ、しょうがないか、くらいの諦めの気持ちで終わらせているように思います。
私が物価上昇の影響に最初に気づいたのが、ガソリンと野菜の価格の高騰でした。野菜を買いに地元の朝市に行ったら、ほとんどの野菜や果物が今までの価格より高くなっていることに気づきました。特に葉物の野菜が2倍、白菜は約3倍の、日本円にしたら一個約880~950円にまで上がっていました。
白菜やレタスの急激な値上げにも驚きますが、それ以上にここ2年くらいの家賃や家、土地の高騰のほうがものすごいため、皆が麻痺しているというか、野菜が高くなったくらいではもうそれほど気にならないのかもしれません。以前のブログでも投稿しましたが、ゴールドコーストでは、2年前に例えば週400ドルであったアパートが今では550~600ドル、ひと月にすると600~800ドル(約56400~75200円)も値上げをしているのです!
最低賃金も毎年上がっているとはいえ、これでは収入に対して家賃や在宅ローンの割合が大きすぎます。
そしてガス、電気代も8月からさらに値上がり、州によって異なりますが、クイーンズランド州では最大約18.9%も引き上げされてしまいました。(ちなみにオーストラリアは電気、ガス会社を自由に選ぶことができます)この値上げ率も過去に例をみない引き上げだそうです。
毎日使う電気やガス、そして日用品や食品の値上げは、子供がいる大きなファミリーにとっては大きな痛手になります。最近になってColesやWoolworthの大手のスーパーマーケットでは、「この値上げの状況下であえて値下げをします!」という親切なキャンペーンも行っています。
細かいことをあまり気にせずどんぶり勘定の人が多いオーストラリアでは、燃油がこれだけ上がっても燃費の悪い4WDなどの大型車を乗り回し、コーヒーを毎日テイクアウトしていますが、これからさらに値上げが続いていくと、もしかしたら、「ちょっと節約しないとまずいぞ」と中には焦りを感じてくる人も出てくるかもしれません。もしオージーが家計簿などをつけだして、節約習慣などを身につけ始めたら、なんとなく違和感を感じてなんだかちょっと寂しい気がしてしまうのは私だけでしょうか。
この値上げラッシュも早く落ち着いてくれるといいですね。


(左)白菜が一個$9.99、レタスもスーパーで$6.20と昨年冬の2倍以上の金額

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 年齢丑(うし)
  • 性別女性
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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