• 2023.09.15
  • またまたオーストラリアのテレビ事情
以前もいくつかオーストラリアで放映されているテレビ番組について書きましたが、今回はざっと日本との違いなどについて紹介したいと思います。
オーストラリアでは日本と違い、アメリカやイギリスの番組が多く放映されていています。
映画ならわかりますが、ドラマやリアリティー番組、クイズ番組など様々なジャンルの番組が放映されているのです。
人口の比率からいっても芸能人自体が日本に比べたらかなり少ないので、バラエティー番組なども作りづらいのでしょうか。どちらかというと、一般人が料理の腕を競ったり、バチェラーやサバイバー系などのリアリティー番組が多く人気があるように思います。
そして、日本では最も視聴率が高まるのは、ゴールデンタイムの夜7時から10時頃ですが、朝型の人が多いオーストラリアでは、夜10時まで起きている人は少ないので、人気番組は8時半、おそくとも9時には終了しています。
また、日本では人気ドラマが常に高視聴率をとっていると思いますが、ここもオーストラリアとは大きな違いで、高視聴率はAFL(オーストラリアンフットボールリーグ)やNRL(ナショナルラグビーリーグ)のグランドファイナルや、オーストラリアオープン、クリケットなどスポーツ観戦ばかりが上位を占めています。時々、一般人が料理や歌唱力を競うコンテスト系番組も上位に食い込んではいますが、ドラマで高視聴率を取ったことは一度もないようです。
次にコマーシャルについて。
日本では人気アイドルやタレントさんが広告塔となってコマーシャルに出ておりますが、オーストラリアのコマーシャルは、特に名も知れていない、どこかのモデルやタレント事務所に所属している人がコマーシャルに出演しています。有名スポーツ選手やタレントさんが出るものもありますが、逆にそう言ったコマーシャルは少ないように思います。
また、日本ではほとんどないと思いますが、オーストラリアでは競馬やスポーツに賭けるギャンブルのブックメーカーのコマーシャルがとても多く、最近ではそれが多すぎると問題になり、政府が放映の長さや時間帯を制限するようになりました。
コマーシャル内容は面白おかしくしているものもあり、私が気に入ったコマーシャルの一つに、こんな内容のものがあります。

“家族で車でレジャーに行く際、子供を後部座席に乗せるのを忘れて夫婦だけで出発してしまう。置いていかれて途方に暮れた顔で通り過ぎる車を見つめる男の子。途中、助手席の母親がそれに気づいたように「ヒャー!しまった!」と声をあげる。
そして言った一言が、
「お母さんの誕生日だった!」
そこでお花をオンラインで注文するといった内容のもの”
そっちなのかーい!と突っ込みたくなるのをねらっています。
お花屋さんのコマーシャルでしたが、でもちゃんと続きがあり、引き返して子供を迎えに行っています 笑
そして、時々ローカルなコマーシャルも流れるのですが、その店オリジナルの曲がかかり、従業員や社長さん自身が出ている、日本だとひと昔前に作られたような、80年代に作った曲をそのまま使っているようなコマーシャルもいまだ存在します。
このように、日本とオーストラリアでは人気番組のジャンルもコマーシャルにかける費用も全く異なります。
最近はテレビ離れしている方も増えているのでこれからさらにテレビ業界が盛り上がるかどうかはわかりませんが、また日本とは全く違った趣向の番組などが出来たら紹介したいと思います。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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