毎日人が生活をするうえで必ず行かなければならない場所があります。特に主婦、料理屋さんなど食材を扱っている人達が行くところです。スーパーでも市場でも売るものはほとんど同じですが、スーパーは市場より大きくて品揃えや生活必需品が多いです。市場では新鮮な食料品が安く手に入ります。どちらのマーケットも生活に必須ですから、もし家の近くや便利な場所にあって、そこに簡単に行けたらいいですよね！
ふと、「市場はいつからあったのか？」なんて、疑問に思ってもはっきりわからないですね。それはいつのまにか皆さんの生活に馴染んでいますから。
タイでは７００年前のアユタヤ時代から、アジアでは中国、インド、また西洋ではポルトガル、イギリス、フランスなどの国がタイにやってきて取引を始め、海外との貿易を広げました。そのため、タイは今では大きなデパートや商社と貿易をするようになりました。しかし、国内にも当然、現地の人が利用するマーケットが必要ですので市場、水上マーケット、ナイトマーケット、ウイークエンドマーケット、ウォーキングストリートなどが今も人気があります。
タイで人気のあるマーケットは何ヵ所かありますが、観光客の中で人気のあるところを紹介したいと思います。例えば、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット（バンコク）、サンデーマーケット（チェンマイ）などです。それぞれの市場の特徴はどんな物を売っているのかどんな物がほしいかによって違いますので、一緒に見ていきましょう。ガイドブックによると、タイに初めてきた人に最初のおすすめの場所はバンコクではチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットです。ここは６０年以上前に建てられて、世界で一番大きな市場だと言われています！！
この広い場所で８０００店以上の出店があり、様々な商品があります。（コロナの影響でお店がだいぶなくなってしまいましたが）例えば、食べ物、ハンドメイド製品、植物、本（古書の売買）、家庭用品、家具、木製品、スパ製品（リラクゼーション）、服などです。ストリートライブ (street live)と踊りも見られます。タイ人に、この市場のことを聞けば、何でもある市場で週末は朝５時から夜８時まで開いている市場だと教えてくれます。
夜になるとタイムセールの店がたくさん出てきます。遅くなればなるほど半額になるものが多くなりますね。
ターペー門（チェンマイ）
それにバンコク以外で観光客に人気のあるところはタイ北部のチェンマイです。チェンマイには旧市街の中央に代表的なお寺であるプラシン寺院があり、そこからとても人気のあるターペー門という城壁の門までの８００メートルの間に、毎週日曜日にサンデーマーケットというチェンマイで一番人気のあるウォーキングストリート（屋台）が出現します。ほとんどの商品は現地で生産されたもので、ハンドメイド（手作り）、山岳民族のもの、銀製品、可愛いお土産などがあります。
サンデーマーケットで食事ができる場所はありますか？
はい、レストラン、カフェなどはたくさんありますが、たくさんの人が利用するので行列ができることも。ウィンドウショッピングを楽しんでいると、その通りやお寺の中に食べ物の屋台があり、たくさんの美味しいものが色とりどりに並べられて売られています。座る場所はたくさんありますが、席に限りがあるので、先に座る場所を確保しておいてから食べたほうがいいでしょう。そして食べた後は、きちんとゴミ箱に捨てて片付けましょうね。
サンデーマーケットはお土産を買う場所だけではなく、地元の人達が現地の音楽を演奏したり、ギターを弾く若者がいたり、チェンマイの伝統の踊りを見せたりする人達がたくさんいます。買い物の途中、その道沿いに椅子や簡単なベッドを並べたマッサージのおばさんがいて、通る人に声を掛け、タイ古式マッサージや足マッサージを受けている様子もよく見かけられます。サンデーマーケットは日曜日の夜５時から１０時まで営業しています。
マッサージのおばさんたち
そして初めてタイに来た外国人がびっくりすることなのですが、サンデーマーケットで買い物中、夕方６時になると有線放送でタイ国歌が流れ、買い物している人も商売をしている人も立ち上がり動かなくなってしまいます。その光景を初めて見る外国人はみんな「何が起きたんだろう？！」と驚いてしまいます。
タイでは国民に対して国に敬意を示させるために、毎日朝８時と夕方６時にテレビ、ラジオから、また学校や行政機関、公共施設のスピーカーからタイ国歌が流れ、必ず立ち止まります。ですから、この時間に外へ出て国歌が流れたらあなたも一緒に立ち止りましょう。これはタイでは常識なのですが、初めてタイにきた旅行者にとってはとっても驚きの文化ですね。
みなさんが海外旅行へ行く際、いちばんの目的は美しい場所、おいしい食べ物、現地の人の生活やふれあいなどを体験することでしょう。でもまだまだ知らない色々な光景が市場にはあるので、ぜひここに遊びに来て体験してみてください。
皆さんはどんなマーケットが好きですか？
