今年の冬に入ってからは晴天が続き、イベントに出向くのにとても気持ちがよく、青空をバックに撮る桜の写真はどれも素敵になりました。
文協国士舘公園はサンパウロ市から55kmほど離れたサン・ロッケ(São Roque)という街にあります。580,000㎡の園内には植栽された1千本以上の桜の木があります。濃い桃色の沖縄桜、大きな木で花の中心は赤色のヒマラヤ桜、そして薄い桃色のゆきわり桜が植えられています。湖もあり、とても景色がきれいで穏やかな場所です。
ブラジルでは7月に桜が咲くので、その時期に合わせて桜まつりが開催されます。この祭りはブラジル日本文化福祉協会(文協)とブラジル文化省との共催です。花見を楽しむだけではなく、日本の文化を紹介するイベントとしても知られています。今年は第29回目のイベントでした。
駐車場から会場へ歩く道沿いにも桜が植えられていますので、この時点で写真を撮ったり、桜をゆっくり見たりで、なかなか前に進めない状態でした。
飲食エリアは3つに分かれていて、日本の食文化を代表する、焼きそば、てんぷら、餃子、手巻き寿司、ラーメン、うどん、おにぎり、お弁当、お餅などの他、イタリアン、ポルトガル料理、韓国料理もありました。
バザースペースと言って、手作り品を販売しているスペースがありました。陶芸品、盆栽、さしこ、押し花、書道、折り紙や布で作成した品もありました。このようなイベントは一日中楽しむ場所なので、子供たちにも遊べるスペースがあり、遊具も用意されていました。将棋、茶道、歌、和太鼓のショー、柔道や剣道のデモンストレーション、コスプレのコンクールなどいろんな体験をしたり、観たりすることができます。そして夕方には灯篭流しが湖で行われます。2025年には桜まつりへの来場者数が4日間で6万人に達したそうです。
桜まつりは2週にわたって週末に開催されますが、期間中は平日もお花見を楽しめます。そうです、日本の文化の一つのお花見です。桜の花をたのしみながら、お友達や家族とピクニックができます。そんなひと時は日本にいるかのように思えることでしょう。
この公園の名前に国士舘が入っているには理由があります。1980年代に日本の国士舘大学が武道を教える大学を建設するという目的でその土地を購入したそうです。実際に大きな体育館がありました。しかし1996年には経営の問題で目的が達せなく、翌年にその土地がブラジル日本文化福祉協会(文協)に寄付されました。
それ以来、桜の木を植えたりして文協が維持しています。立派な体育館は今でも武道を教えるのに使用されているそうです。
美しい桜がブラジルでも楽しめるのは本当に嬉しいことです。この桜の花が未来の人達にもずっと楽しんでいただけるという事は日本の文化がずっとブラジルで存在していくという事でしょう。この公園にかかわってきた方々のおかげです。感謝しかありません。
